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【スポーツ異聞】韓国の大学スポーツ推薦入試の裏に広がる深い闇 1回で永久除名の厳罰化 名物・受験戦争に効果は?

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【スポーツ異聞】
韓国の大学スポーツ推薦入試の裏に広がる深い闇 1回で永久除名の厳罰化 名物・受験戦争に効果は?

スポーツ推薦入試で不正根絶のため罰則が厳格化された韓国スポーツ界(OSENのホームページから) スポーツ推薦入試で不正根絶のため罰則が厳格化された韓国スポーツ界(OSENのホームページから)

 韓国のWoW!Koreaによると、高麗大バスケットチームに所属する学生は師範体育教育学科に入学するため、卒業後は比較的簡単に中・高校の体育教師なれるという。そのため、保護者らはチーム関係者に金銭を渡したようだ。

 聯合ニュースによると、国会でもスポーツ推薦の不正入学が取り上げられ「蔓延している」と糾弾された。そして、野球選手と大学監督との金銭のやり取り額が、延世大1億ウォン、漢陽大7000万ウォン、東国大5000万ウォンなどと定められており、この事実は「保護者の間では秘密でもない」というのだ。13年9月25日付の中央日報(電子版)では、体育科学研究院の調査として1990年から2011年までのスポーツ推薦入試の不正に関する捜査および判決は46件に上るとした。同紙は、韓国体育は学校の運動部を中心に成長し、運動部の運営費用は選手を育てて上級学校に送りながら受けるスカウト費に依存するケースが多いと指摘。この過程でアマチュア学生選手がプロのように金銭で取引されると、不正入学の温床を解説する。

 これが社会問題化しないほうがおかしい。「責任を感じる」とした文化体育観光部は警察や文部科学省、大韓体育会などと不正入学を根絶させるワークチームを構成し問題点を協議。不正入学摘発の際には関係者を厳しく処罰し、区分して事後制裁を科すことにした。

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