「薬剤耐性菌」感染拡大防止へ政府が行動計画案

「薬剤耐性菌」感染拡大防止へ政府が行動計画案
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政府は、抗生物質などの薬が効かなくなる「薬剤耐性菌」の感染拡大を防ぐため、抗生物質を適正に使用するための指針を整備することなどを盛り込んだ、今後5年間の行動計画の案をまとめました。
抗生物質などの薬が効かなくなる「薬剤耐性菌」の、病院などでの感染拡大が国際的に問題となっていることから、WHO=世界保健機関は、各国に対策を取るよう求めています。
これを受けて、政府はこのほど、今後5年間の行動計画の案を初めてまとめました。
それによりますと、抗生物質の使用量を減らすことで「薬剤耐性菌」の出現を抑えられるとされていることから、病院などで抗生物質を適正に使用するための指針を整備するとしています。
また、動物からの感染リスクを減らすため、家畜やペット用のワクチンの開発や使用を推進するほか、「薬剤耐性菌」への対策を推進する国民会議を設置し、ホームページなどで情報提供して国民の知識や理解を深めることや、国際的な取り組みを強化し、発展途上国での行動計画の策定を支援することなども盛り込まれています。
政府は、こうした内容の行動計画案を、来週にも開く関係閣僚会議で決定することにしています。