仕事の待ち合わせで入ったカフェでの話。
僕の隣に席に座っていたのは転職エージェントの人でした。
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オシャレスーツの転職エージェント
隣に座っていたのは20代後半くらいのメンズで、人材業界によくいる感じのオシャレスーツにオシャレメガネ、MacとiPadの両刀使い営業マン。
しばらくすると「遅れてすいません〜」ともう一人が来店。
挨拶の会話で転職エージェントと転職者だとわかりました。
夕方の混み合っている店内にも関わらず
「あれですよね、Yさんはご結婚されるから年収500万円以上希望で、ディレクターじゃないとヤダみたいな感じでしたよね?(大声)」
と話し始める転職エージェント。
「今は埼玉に住んでらっしゃって、あ、リクルートさん希望されてるんですねーなるほどですねー」
この時、僕の耳がダンボに。
リクルート志望の転職者をガン無視
「ぶっちゃけあれっすよ、リクルートって僕みたいな感じの人いっぱいなんですよ、年収高くて意識高いみたいな。あ、僕意識高かったら言ってくださいね、いつもこの調子なんでw」
どうやら意識をコントロールできるらしい。
イケイケエージェントの話はまだまだ続く。
「まーでも人材ならM社でもいいかもしれないっすねー、僕M社の戦略もリクルートの戦略も詳しく知ってるんでぶっちゃけますけど、どっちも戦略全く同じだし、M社なんて社内の雰囲気リクルートまんまですよ。ぼくが営業で行った時、あれリクルートにいるのかな?なんて思っちゃいましたもんwwまぁ年収は500万ですけどー」
「リクルートってぶっちゃけあれっすよ、正社なら年収1000万いきますからね、リクナビっていうプラットフォームあるからあれだし、僕なんかリクルートの人と意気投合しちゃってつい、
あ、ちょっとすいません電話がもしもしー、あ、お久しぶりですー!どうでした年収の方?上がりました?」
さっきから年収の軸が強すぎやしないか。
隣で聞いている限り、転職者の人は年収にこだわってない。むしろ勤務地と社内の雰囲気、事業環境を気にしてる感じで、スタートアップに興味あるって言ったら
「え?スタートアップって赤字会社のことですよ?社長が平気でうち赤字だからとか言う会社ですよ?頭おかしいですよそんなとこ、ダメダメ、聞かなかったことしときますwだったらリクルートにしちゃいましょ」
転職者の意見はガン無視。
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忙しいアピールも欠かさない
このエージェントにはちょいちょい電話がかかってきてた。
「ほんと忙しっすわー土日ないですもんマジ寝たい」と電話を切る度に繰り返し、あれどこまで話しましたっけ?と5分前の内容すら覚えてない始末。
1時間くらい面談した後に転職者交代。「また連絡しますねー!」と笑顔でYさんを店の入口まで見送り、戻ってきて「いやマジで忙しいっすわww」と新たな転職者Sさんと大声で面談してました。
そもそもカフェで話す内容じゃない
年収とか名前とか個人情報の取扱はどうなってんだっていうのは大前提で、その上で転職者の話聞いてない、業界の話めちゃくちゃ、忙しい俺カッコイイアピールとか全くイケてないです。
エージェントは年収の何%がフィーとして入るため年収を気にする傾向はありますが、それにしてもこのチューニングは強すぎる。
こういうタイプのエージェントとは話すだけ時間の無駄なので、担当かえてもらうか会社をかえるかしたほうがいいです。
自分の転職経験からすると、ダメなエージェントの定義は、自分の成果しか考えてないヤツ、企業のことを知ったかぶりするヤツ、忙しぶってるヤツ。いずれも転職者に向き合ってないから話すだけ時間の無駄。
— moto®️ (@recruit_man) 2016年3月29日
僕が転職活動でエージェントを使ったときは、自分よりも会社に詳しくなかったり、レコメンドの精度が低かったらすぐに担当を替えてもらってました。
横柄とかではなく、自分の仕事を決めるのは大切なことなので、選んでくれるパートナーはしっかり選ぶべきです。
自分にあったエージェントを見つけられれば、自分の市場価値をちゃんとと教えてくれるので、転職もスムーズにいきます。
カフェでの小話でした。