千葉銀行と武蔵野銀行 業務提携で合意

千葉銀行と武蔵野銀行 業務提携で合意
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首都圏を基盤とする地方銀行の再編が相次ぐなか、「千葉銀行」と埼玉県に本店を置く「武蔵野銀行」は、業務を効率化して経営基盤を強化するため、システムの共同開発など、幅広い分野で業務提携することで合意しました。
発表によりますと「千葉銀行」と「武蔵野銀行」は、金融商品やシステムを共同で開発するほか、事務の共同化を進めるなど、幅広い分野で業務提携することで合意しました。
また、両社は互いの株式を持ち合っていますが、現在それぞれ1%未満にとどまっている出資比率を最大で3%まで高めて、資本面の関係も強化することにしています。
首都圏の地方銀行を巡っては、横浜銀行と東日本銀行が来月、経営を統合するなど再編が相次いでいて、今後、競争が一段と激しくなることが予想されます。さらに、日銀が先月マイナス金利政策を導入し、金利全般が低下するなかで、地方銀行を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。こうしたなかで、両社は連携して業務の効率化を進め、経営基盤の強化を図るため、幅広い分野で提携関係を結ぶことにしたものです。
記者会見した千葉銀行の佐久間英利頭取は「5年間で両社で合わせて100億円のコスト削減効果を見込んでいる。ただ、将来の合併や統合は考えていない」と述べました。
また、武蔵野銀行の加藤喜久雄頭取は「去年の秋から提携の協議を進めており、マイナス金利政策の導入がきっかけとなったわけではない」と述べました。