企業向けサービス価格 2年8か月連続上昇

先月の企業向けのサービスの価格は、外国人旅行者の増加が続き、国際線の航空運賃やホテルの宿泊料が値上がりしたことなどから、去年の同じ月を0.2%上回り、2年8か月連続の上昇となりました。
日銀の発表によりますと、先月、企業向けに提供されたサービスの価格は、平成22年の平均を100とした指数で102.5となり、去年の同じ月を0.2%上回り、2年8か月連続の上昇となりました。
内訳を見ますと、日本を訪れる外国人旅行者の増加が続いていることから、国際線の航空運賃が去年の同じ月と比べて3.3%、ホテルの宿泊料が8.9%、それぞれ上昇しました。
また、インターネットのサイトに企業が出す広告や、セキュリティー対策をはじめとしたソフトウェアの開発などの料金が上昇する動きも見られたということです。
日銀は「単価の高いソフトウェア開発の受託やネット広告の需要が増えており、企業を取り巻く環境は悪くはない。このところの原油安の一服感や円高傾向が、今後、企業の価格設定にどういう影響を与えるか注視していきたい」と話しています。