比で差し押さえの貨物船「北朝鮮の会社関与せず」

今月採択された国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議に従ってフィリピンで差し押さえられていた貨物船について、安保理は、北朝鮮の海運会社はすでに運航に関与していないことが分かったとして制裁のリストから外し、貨物船は24日、フィリピンの港を出ました。
北朝鮮の4回目の核実験と事実上の長距離弾道ミサイルの発射を受けて、国連安全保障理事会は今月、制裁決議を採択し、北朝鮮の海運会社が船名を変えるなどして運航を続けているとして、31隻の船舶を資産凍結の対象としました。そのうちの1隻である貨物船「ジン・テン」はフィリピンの港に入港し、沿岸警備隊に差し押さえられていましたが、国連安保理は、北朝鮮の海運会社はすでに運航に関与していないことが分かったとして、今月21日、資産凍結の対象から外したことを明らかにしました。
フィリピンの沿岸警備隊によりますと、これを受けてこの貨物船の差し押さえは解除され、貨物船は24日、フィリピンを出港し、中国に向かったということです。