PCやスマートフォンの大手メーカー、台湾のASUS(エイスース)が準備中とされる、次世代MacBookシリーズ対抗超薄型ノートPCの概要が判明しました。モデル名は『ZenBook UX360』。速ければ4月12日から開催されるミラノデザインウィーク 2016に合わせて発表される見込みです。

360度回転ヒンジ搭載のタブレット兼用型となり、閉じた状態での厚み14mm(USB タイプA端子が本体側の厚みギリギリな点に注目ください)で重量は1.3kg。画面サイズは13.3インチで解像度はフルHDまたはWQHD(2560×1440、グレードによって変わります)。第六世代Core m搭載で、数グレードある構成のうち1モデルの価格は999ユーロとされています。

ASUS ZenBook UX360

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これを報じているのは、ノートPC、とくにASUS製モデルのウワサ情報では信頼性の高いNotebook Italia。3月中旬には先んじてFCC認証通過の情報が出ていたこともあり、今回詳細情報が加わったことで、確度はかなり高いものと見てよいようです。

さて、ASUSはMacBook Air対抗ノートPC(インテル語で言うところのUltrabook)をZenBook UX21/31シリーズとして先んじて発売したメーカー。ですが、360度回転ヒンジ搭載モデルは比較的廉価な『TransBook Flip』シリーズこそあったものの、フルHD以上の解像度画面を搭載する、いわゆるヘビーユーザー向けのモバイル機となると、意外なことに本モデルが初となります。



基本性能としては、画面解像度はフルHDとWQHD、CPUは第六世代(Skylake版)Core mシリーズであるCore m3-6Y30、メモリは4GBおよび8GB、ストレージはM.2形状 (内部接続は不明)SSDで容量は128GBと256GBという構成。

さらにワイヤレス通信もWi-Fiは802.11ac、Bluetoothは4.2と、現状での高級モバイル機としては第一線級の仕様です。また、Core m搭載モデルであることから、前世代モデルにあたるZenBook UX305と同じく、放熱機構はファンレス仕様と思われます。

バッテリー容量は56Wh/2370mAhで、拡張端子はUSB 3.0 タイプC(3.1 Gen1)×1基、USB 3.0 タイプA×2基、マイクロHDMI。こうした薄型ノートでUSBが計3基となるモデルは少数派ということもあり、隠れた特徴となりそうです。



なお、FCC認証情報から判明したラベルには、技術基準適合証明等マーク(技適マーク)も含まれています。歴代ZenBookシリーズの実績からも、日本での発売は期待できそうです。



なお、冒頭で本機が対抗すると記述した新型MacBookですが、発表は6~9月と見られています。現状ではいくつかの説が出ていますが、現状で可能性が高そうなのは、現行と同じ12インチモデルは第六世代Core mを搭載した内部改良版となり、合わせて12インチモデルの厚さ(13.1mm)に近い15インチモデルが登場するというもの。

そしてこれに対抗し、WindowsノートPCでも、夏から秋にかけ、厚さ14mm前後のモデルが大手メーカーなどから登場すると見込まれています。UX360は重量こそ重めなものの、タイミング的にも仕様的にも、まさしくこうした次世代MacBook対抗モデルと流れに位置づけられるものでしょう。
ASUSが次世代MacBook対抗ノートUX360を準備中か、360度ヒンジ搭載のタブレット変形仕様で厚さ14mm
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