米国務部副長官、異例の講演通じ
トニー・ブリンケン米国務副長官 //ハンギョレ新聞社
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米国政府「THAAD朝鮮半島配備」確認
国務省報道官も「日本の軍事的役割」歓迎 米国ワシントンで開かれる核安保首脳会議を機に、31日(現地時間)に韓米日3国首脳会議が予定されており、米高位当局者が3国間協力の必要性とビジョンについて異例の公開講演を行った。 日本軍慰安婦問題を韓米日協力の障害物と見てきた米国政府が、昨年末の韓日間「12・28慰安婦合意」で鎖が解けたとし、3国間の外交・軍事的協力を本格化するものと見られる。 米国務省のトニー・ブリンケン副長官は29日(現地時間)、ブルッキングス研究所での講演を通じて「朴槿恵(パククネ)大統領と安倍晋三日本首相が慰安婦という敏感な問題について歴史的な合意を作り出した」として「二人の勇気ある統治能力がさらに大きな2か国および3カ国の協力の空間を作り出すのに寄与した」と評価した。 ブリンケン副長官はさらに「我々が共有している利益と理想を守るうえで、3カ国の協力が重要な要素であることを立証するため長期的なビジョンを作らなければならない」として、その筆頭に「戦略的価値に立脚した3カ国関係の構築」を挙げた。 「戦略的価値」は主に軍事・安保協力を指す時に使う用語だ。 実際、彼は「(3国は)北朝鮮という最も深刻な脅威を解決しなければならないという共通の目的を共有している」として「北朝鮮が国際的な義務を遵守するまで北朝鮮に対する代価を増大させるだろう」と明らかにした。 彼は今回の韓米日首脳会議でも北朝鮮問題が中心議題になるだろうと説明した。 また米国務省のジョン・カービー報道官も、この日の定例ブリーフィングで「日本の安保関連法施行」に関連した質問に「(米日)同盟関係を強化し、地域および国際的な安保活動と関連して一層積極的な役割を果そうとしている日本の努力を歓迎する」と明らかにした。 このような言及から、北朝鮮の脅威を名分として日本の軍事的役割拡大をベースにする3カ国間の軍事・安保協力も速度を上げるものと予想される。 さらにブリンケン副長官は韓米日がアセアンをはじめとするアジア領域内国家間の建設的関係を結ぶことに重要な役割を果さなければならず、気候変化、極端主義、ハッキングなどに対するグローバルな協力も必要と強調した。 ビルンケン副長官のこの日の公開講演は、米国政府が「12・28」合意前には韓国の世論を意識して韓米日協力に関して慎重な接近を図っていたことと対比される。 さらにブリンケン副長官は、THAAD(高高度防衛ミサイル)の朝鮮半島配備と関連した質問に「北朝鮮が現在のような行動を繰り返し、核とミサイルの開発を継続するならば米国と同盟・友好国の安保を守るため、必要な措置を取ることがますます喫緊の課題として重要になっている」と明らかにした。 彼はまた「中国が(THAAD配備を)望まないのは分かるが、これは我々がせざるをえないこと」とし米国政府の立場がTHAADの朝鮮半島配備の方向に傾いていることを示した。 ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr ) 韓国語原文入力:2016-03-30 19:41
http://www.hani.co.kr/arti/international/america/737573.html 訳J.S(1429字)