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【プロ野球】

楽天・美馬、12球団通じて完封一番乗り

2016年3月31日 紙面から

ロッテ−楽天 完封で今季初勝利を飾り、梨田監督(左)に迎えられる楽天・美馬=QVCマリンで(七森祐也撮影)

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◇楽天5−0ロッテ

 楽天は美馬が散発3安打、無四球でプロ初完封を飾った。打線は4回にゴームズの二塁打で1点を先制。5回にウィーラーの二塁打などで2点を奪った。ロッテは二木がプロ初先発したが5回途中3失点と踏ん張れなかった。

   ◇

 頬をなでる海風を、楽天・美馬は心地よく受け止めた。マリンガン打線を96球で完封。2013年のクライマックスシリーズ・ファイナルステージで経験済みだが、自身レギュラーシーズンでは初。さらに今季12球団一番乗りの冠も付いた。

 「スイスイ行き過ぎて、自分でもびっくりしています」。わずか3安打。先頭打者を出したのも1度だけ。女房役の嶋の好リードも手伝って、スライダーとシュートで両サイドを巧みに攻めた。特に右打者の内角へのシュートが奏功し、簡単に踏み込ませなかった。

 スタンドには故郷・茨城から父・孝好さんと母・明美さんが応援に駆けつけた。最愛の母は、がんを患い闘病中だ。右腕は「母の前でいいピッチングができたのが良かった」とうなずいた。

 昨年9月に右肘をクリーニング手術。「リハビリを始めたときは、ここまで戻るとは思わなかった」と美馬。約半年で復活を遂げた右腕を、与田投手コーチは「強い気持ちで克服し、乗り越えた」とたたえた。頼もしい右腕の快投で、チームの連敗もストップ。勝率5割に復帰した。(福岡香奈)

 

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