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PKO着弾、官房長官「確認する」 南スーダン活動継続

 陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府福知山市)が、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)の宿営地に着弾した銃弾を展示している問題で、菅義偉官房長官は30日の記者会見で、「事実関係を確認中だ」とした上で、活動継続は問題ないとの認識を示した。「現地の状況は(自衛隊がPKOに参加する要件の)5原則は維持されている」と述べた。

 5原則は、PKO派遣に当たり、紛争当事者間の停戦合意などを必要とし、それが崩れた場合の即時撤退を定めている。菅氏は着弾に関し「南スーダンでの自衛隊の活動地域において、武力紛争が発生したとは考えていない」と強調した。

 福知山駐屯地は、2013年12月16日未明、南スーダンの首都ジュバにある宿営地に着弾した5・45ミリ小銃弾を史料館に展示している。同駐屯地は、再度確認した結果、「宿営地内で落ちていた弾を拾った」と説明している。防衛省はこれまでPKO活動の宿営地への着弾を公表していなかった。防衛省統合幕僚監部報道官室は「展示していることは承知しているが、着弾の事実や日時については駐屯地に報告を求めている」としている。PKOは戦闘が行われていない地域に派遣される。防衛省は92年のカンボジア派遣以来、「宿営地への着弾は把握していない」としていた。

 当時南スーダンに派遣された陸自5次隊は福知山駐屯地の隊員を含む約400人で構成し、同年12月15日から14年5月まで宿営地を拠点に首都ジュバで道路整備などに当たっていた。

【 2016年03月30日 15時00分 】

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