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監禁容疑者 レシート裏に“遺書”「大変な事件を…」

小型機をバックにした寺内樺風容疑者
フェイスブックに投稿された、小型機をバックにした寺内樺風容疑者(提供写真)
Photo By 共同 

 埼玉県朝霞市の女子生徒(15)が2年ぶりに保護された事件で、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)=未成年者誘拐容疑で逮捕状=が28日に静岡県伊東市で身柄を確保された際、「大変な事件を起こしてしまった」などと裏側に書いたレシートを所持していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。

 寺内容疑者は身柄を確保される前に首を切って自殺を図ったとみられ、病院に搬送された。レシートの裏書きを遺書代わりにしようとした可能性がある。埼玉県警は、事件への関与をうかがわせる物証とみて調べる。

 寺内容疑者は首の負傷で静岡県伊豆の国市の病院に入院しており、31日に医師が回復の程度を調べて留置に耐えられると判断されれば、埼玉県警が逮捕する。

 捜査関係者によると、静岡県内で買い物をしたとみられるレシートで、「家族に申し訳ない」との内容も書かれていた。

 寺内容疑者は伊東市内で28日午前3時15分ごろ、「血だらけの男が歩いている」と通報され、警察官が路上で発見。寺内容疑者は「カッターで首を切り、自殺しようとした」と説明したという。

 一方、生徒が県警に「寺内容疑者から“おまえは捨てられた。誰も捜していない”と言われていた」と話していることも判明。県警は、同容疑者が生徒にうそをつき、心理的に圧迫して逃げないよう仕向けていたとみている。同容疑者が住んでいた千葉市のマンションでは生徒が2年近く監禁された疑いがある。

[ 2016年3月31日 05:30 ]

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