【香港】大衆紙「太陽報」が来月から休刊、経営悪化で

　香港の大手新聞社、東方報業集団（オリエンタルプレス）は29日、同社が発行する華字大衆紙「太陽報（ザ・サン）」を来月１日から休刊すると発表した。同紙の電子版とウェブサイトも運営を同時に休止する。
　同社は休刊の理由について、「香港のビジネス環境が悪化したため」と説明。ただ、将来的に景気とビジネス環境が回復すれば、発行を再開する可能性があるという。
　太陽報は1999年３月に創刊。東方報業は、太陽報の休刊が同社の財務状況に与える影響は小さく、「会社と株主のため」と強調した。同社は太陽報のほか、華字日刊紙「東方日報」を発行している。
　官営放送のＲＴＨＫによると、太陽報の発行に携わっている従業員は約400人。一部の従業員は別の新聞に配置転換される見通しだが、多くは解雇されるという。＜香港＞