千葉大学 容疑者の卒業いったん取り消して留保

千葉大学 容疑者の卒業いったん取り消して留保
埼玉県朝霞市で女子中学生が連れ去られ、2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された23歳の男が3月まで通っていた千葉大学は、男の卒業をいったん取り消し、留保すると発表しました。
未成年者誘拐の疑いで逮捕された寺内樺風容疑者(23)は、今月23日に千葉大学工学部情報画像学科を卒業していました。
しかし、千葉大学は、寺内容疑者の卒業について改めて検討する必要があるとして、29日付けでいったん取り消し、「卒業を留保することを決めた」と発表しました。
理由について、大学は「在学中に事件を起こした場合、懲戒処分に当たる疑いがあり、社会規範の順守を求めた大学の学位授与の方針に反するおそれがあるため」としています。
併せて、大学の理事などで構成する学生懲戒委員会を設置し、今後、捜査の進展を踏まえて、正式な処分について判断する方針です。
学生の逮捕について、千葉大学は「誠に遺憾であり、事件の被害者、ご家族はもとより、地域や世間の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」としています。