固定の住宅ローン金利 一転して引き上げへ

固定の住宅ローン金利 一転して引き上げへ
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大手銀行各行は、日銀がマイナス金利政策を導入したあと、住宅ローンの金利を引き下げてきましたが、このところ長期金利の低下が鈍化していることなどを受けて、10年固定の金利について4月1日から一転して引き上げることになりました。
このうち、「三菱東京UFJ銀行」と「三井住友銀行」は、10年固定の住宅ローンの金利について4月1日から最も優遇する場合で今の年0.8%を0.9%に引き上げます。また、「みずほ銀行」と「りそな銀行」は4月1日から年0.8%から0.85%に、「三井住友信託銀行」は年0.5%を0.55%にそれぞれ引き上げます。
住宅ローン金利の引き上げは、「みずほ銀行」、「りそな銀行」、「三井住友信託銀行」が9か月ぶり、「三菱東京UFJ銀行」と「三井住友銀行」が半年ぶりとなります。
大手銀行各行は、日銀がマイナス金利政策を導入したことを受けて、住宅ローンの金利を過去最低の水準まで引き下げ、これを受けて住宅ローンの借り換えを申し込む人が急増しています。
一転して金利を引き上げる理由について、各銀行はこのところ長期金利の低下傾向が鈍化していることや金利を優遇するキャンペーンが終わったことなどを挙げていますが、マイナス金利の政策効果である住宅ローン金利の低下が、今後、どう推移していくのか注目されます。