3月30日に公開された日清食品「カップヌードル」の新CM「OBAKA's大学に春が来た!」篇が、いろんな意味で危ない仕上がりとなっています。CMでは「OBAKA's大学」の初代学長を務めるビートたけしさんの下、小林幸子さん、ムツゴロウさん、矢口真里さん、新垣隆さんがそれぞれ教授として出演します。
「OBAKA's大学」の目標は、未来を切り開くための「出る杭」の育成。そのためにグローバルで「おバカ」な人材を育てていくという設定です。「バカになる。それは自分をさらけだすことだ」「大切なのは自分の声を聞くってことだろ?」と、大学の理念を述べるたけしさん。そして、世の中をにぎわせたさまざまな有名人が教授として講義する様子が映し出されていきます。
「メガ幸子」をバックに、「人の心は一瞬でつかまなきゃだめなの!」と豪語する機械工学部の小林幸子教授や、「もう息できなかったよ」と毒へびにかまれた体験をうれしそうに話す生物学部のムツゴロウ名誉教授、そして「二兎を追う者は一兎をも得ず」と声高らかに宣言し、学生から「これ実体験だよね」とツッコミを入れられる心理学部の矢口真里准教授や、さらには眼鏡にロングヘアーの誰かに似ている男性と二人羽織でピアノを弾く芸術協力学部の新垣隆教授など、ところどころ、ネタにして大丈夫なのかと心配になるネタを次々とぶっ込んでくるこのCM。完全にギャグかと思いきや、各教授の実体験から導き出された言葉の数々は意外と深いものだったりするから侮れません。
たけしさんは「おりこうさんじゃ時代なんか変えられねぇよ」と続け、「いまだ! バカやろう!」の言葉とともに自らが銅像となりコマネチを披露。「バカ」になれる人間を応援し「CRAZY MAKES THE FUTURE.」という文字で締めくくられます。
ちなみに日清の公式サイトによると、この「OBAKA's大学」の理念は全てゴーストライターが書いたそうです。日清食品さんは一体どこへ行こうとしているんだ。
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