寺内容疑者は大学生として逮捕 ヘリで朝霞署へ移送

2016年3月31日12時36分  スポーツ報知
  • 寺内容疑者が移送された埼玉県警朝霞署

 2014年3月に埼玉県朝霞市で行方不明になった当時中学1年の女子生徒(15)が今月27日に東京都中野区で2年ぶりに保護された事件で、県警は31日午前、未成年者誘拐の疑いで中野区の大学生・寺内樺風容疑者(23)を逮捕した。その後、容疑者を静岡県伊豆の国市の病院から朝霞署に移送した。

 逮捕容疑は、2014年3月10日、朝霞市内で当時13歳の女子生徒を誘拐し、今月27日までの間、千葉県内および東京都中野区の容疑者宅で連れ回した疑い。寺内容疑者は28日未明に静岡県伊東市で身柄を確保されたが、自殺を図ったとみられ、首に傷を負って入院したため、県警は回復を待っていた。

 23日に千葉大を卒業したばかりの寺内容疑者は、大学生としての最後の日に逮捕されたことになる。同大は28日、卒業の取り消しを検討していると発表した。

 寺内容疑者をヘリで朝霞署へ移送した直後に会見した県警によると、容疑者は調べに対し、淡々と落ち着いた様子で「(被害生徒とは)面識がない」などと話しているという。携帯電話を押収しており、解析を進める方針という。

 また、本件の逮捕に至るまでの2年間に延べ7500人の捜査員が動員され、計517件の情報提供があったことも明らかになった。

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