【シリコンバレー=小川義也】米人権団体の全米市民自由連合(ACLU)は30日、複数の米裁判所が捜査当局の求めに応じ、米グーグルにもスマートフォン(スマホ)のロック解除を命じるケースが複数あったと発表した。米政府は、米連邦捜査局(FBI)が米アップルにテロ容疑者所持のスマホ「iPhone」のロック解除を求めた事実について、例外的だと主張していた。ところが、ACLUは「実際は日常的に命令が出されていた」と指摘している。
ACLUによると、各地の裁判所がアップルまたはグーグルに対し、ロックされたスマホから情報を取り出すのに協力するよう命じたケースは2008年以降で63件確認された。グーグルが命令に応じたかどうかは明らかになっていない。