厚労省 17年後に必要な医師数確保と推計

深刻な医師不足が続くなか、厚生労働省は、医学部の定員を増やした結果、17年後には必要な医師の数が確保できるという推計をまとめました。
この推計は、厚生労働省の医師需給分科会で明らかにされました。
それによりますと、都市部に医師が集中し、地方や、産科など一部の診療科では深刻な医師不足が続くなか、医学部の定員を増やした結果、17年後の2033年には必要な医師の数とされる32万人を確保できるということです。
その後も医師の数は年間およそ4000人増え続け、2040年には必要な数を1万8000人程度上回る見通しだということです。
分科会では、委員から「医師が増えても、このままでは都市部への偏在は改善されない」とか、「特定の地域で働くことを条件に地元の学生を優先的に入学させる『地域枠』をさらに活用すべきだ」といった意見が出されていました。
分科会は今後、医師不足の解消に向けた対策を議論することにしています。