トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[フィギュア]真央、公式練習でトリプルアクセル8度全て成功

2016年3月31日 紙面から

公式練習で調整する浅田真央。1000人以上の前で順調ぶりをアピールした=ボストンで(共同)

写真

 ◇世界選手権公式練習▽29日(日本時間30日)▽ボストン(米国)TDガーデン▽ペン・武藤康弘、辛仁夏

 30日(日本時間31日)の開幕を控えた日本代表5選手が公式練習後、それぞれ大会への意気込みを語った。3位に終わった昨年12月の全日本選手権(札幌)以来の実戦となる浅田真央(25)=中京大=は、公式練習でトリプルアクセルをほぼミスなく跳び続け、順調ぶりをアピールした。同じく全日本選手権以来で目下3連勝中の羽生結弦(21)=ANA=は2大会ぶり2度目の優勝へ自信をのぞかせた。

 女子SPを2日後に控えた試合会場での夜間公式練習。昨季世界選手権銀の宮原や本郷らとリンクを共有した真央が、トリプルアクセルを着氷するたびに、練習を見に来た1000人以上の観衆の大きな拍手を誘った。午前のサブリンク練習と合わせ、計8度挑んだトリプルアクセルを転ぶことなく決めていた。

 「全日本からすごく間があったので、年明けから思うような練習ができなくて、気持ち的にも体的にも大丈夫かなと思うところがあったんですけど、この大会に向けて徐々に調子が上がってきて、いまはすごくいい状態だと思います」

 全日本選手権はフリーのトリプルアクセルで転倒。連続3回転を試みたジャンプも単発に終わるなど、めろめろの出来ながら辛うじて11大会連続の表彰台に踏みとどまり、何とか世界切符を手に入れた。

 「年が明けてからは、やっぱりちょっと調子がうまくいかなかったり、気持ちが強く持てなかったりした時期もあったんですけど、そういうことがあったからこそ、いまこう上り調子できているので、もう別にそれは結果としては悪くないんじゃないかなと思います」と真央。高難度のプログラムをひたすら追求するのではなく、単発、連続を問わず得意としてきたループを軸にプログラムを描き直すことで失いかけた自信をゆっくりと回復してきた。SPの単独ジャンプは全日本と同じようにルッツを回避し、ループを跳んで点を着実に稼ぐプランだ。

 「順位のことはあまり気にしません。やっぱり最終的には自分が満足する最高の演技をすることが一番。なのでまずは自分が目指す演技をしたいと思います」。今季グランプリファイナル金のメドベージェワ(ロシア)、銀の宮原らトップ選手が集結する今大会は、2大会前の女王・真央にとっては挑戦者の立場。心から喜べる演技ができれば、平昌五輪プレシーズンの来季へとつながっていく。 (武藤康弘)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ