「拙速」「運用慎重に」 安保法施行 鹿児島県民に賛否交錯

(2016 03/29 06:30)
安保法施行に反対し、チラシを配る白澤葉月さん(左)=28日、鹿児島市の天文館
 29日施行の安全保障関連法をめぐり、鹿児島県内では28日、賛否の声が聞こえた。
 護憲の立場から、鹿児島市のカフェバーで憲法の勉強会を毎月開いているフィットネスインストラクターの白澤葉月さん(51)=同市=は28日夕、仲間3人と天文館の街頭で安保法の廃止を訴えた。
 憲法学者の多くが「違憲」と指摘する安保法が、国会で論議が尽くされないまま、混乱の中で強行採決されたことが納得できない。法施行は「拙速だ」と語気を強める。
 自衛隊の任務拡大を参院選後に先送りしている政府の姿勢にも憤る。法成立から半年が過ぎ、世間の関心が薄れつつある現状を懸念し、「政治について一人一人が自分のこととして考えられるよう、呼び掛けていきたい」と話した。
 日置市の小川和征さん(72)には自衛官の息子がいる。「日本一国では平和と安全は守れない」として安保法に賛成の立場。ただ、法の成立過程で国会論戦が深まらず、施行されなければ分からない部分もあると考える。「何か事態が起きた場合、不備がないかを検証していくことが必要だ」と語り、慎重な運用を求めた。
 西日本の施設に勤務する県出身の海上自衛官は安保法の施行を歓迎する。現場勤務で中国の脅威を実感してきたという。「安保法で中国などへの抑止力を高めるという国の姿勢が明確になった。これまで以上に任務にまい進できる」と話した。
 
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