安保法施行、戦後の転換点
集団的自衛権の行使解禁
2016/3/29 00:48
歴代政権が憲法9条の下で禁じてきた集団的自衛権行使を解禁する安全保障関連法が29日午前0時に施行された。他国軍への後方支援など、自衛隊の海外活動は地球規模に広がり、戦後の大きな転換点を迎えた。武装集団に襲われた国連要員らを救出する「駆け付け警護」など、国連平和維持活動(PKO)での実際の新任務実施は今秋以降に先送りするが、法的には可能。任務拡大へ訓練を開始する。主要な野党は安保法の違憲性を指摘しており、夏の参院選で争点となるのは確実だ。
安倍晋三首相は28日の参院予算委員会で「必要な自衛の措置は何かを考え抜いた」と合憲性を強調した。