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<戦後70年>「赤紙」配り反戦訴え

赤紙のレプリカを配った署名活動

 岩手県母親大会連絡会は、太平洋戦争中に国民に兵役の義務を負わせた徴兵制を伝えようと、「赤紙」と呼ばれた召集令状のレプリカを盛岡市大通の商店街で配布し、平和の尊さを訴えた。
 メンバー約10人で400枚を配った。安全保障関連法案の廃案を求める署名運動にも取り組み、「日本を再び戦争する国に戻してはいけない」と呼び掛けた。
 赤紙のレプリカは、1941年に陸軍歩兵隊に召集された三重県の男性の召集令状を親族が複写した。名前の欄は男性の出兵後に親族によって「六谷信太」(むだにしんだ)と書き換えられたという。
 県連絡会の鈴木まき子会長(60)は「紙切れ一枚で家族が戦地に向かわされるような悲劇は二度とあってはならない。若い世代に戦争の悲惨さを語り継いでいきたい」と話した。


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2015年08月16日日曜日

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