札幌市議会の共産党は30日、同党市議が29日の本会議で登壇して討論している最中に、自民党市議から「精神鑑定受けた方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばされたとして、自民党に対し、近く発言の撤回と謝罪を求めることを決めた。

 共産党によると、同党の小形香織氏(中央区)が安全保障関連法の廃止を求める意見書案の賛成討論を行った際、自民党市議がヤジを飛ばしたという。自民党は同意見書案に反対した。

 小形氏は「戦争法(安保関連法)に反対するすべての人に対する発言で、許されない。基本的人権を踏みにじるようなヤジを飛ばす行為はあってはならない」と批判している。

 自民党幹部は「自民党席からそうした発言が聞こえた」と述べた。同党の三上洋右会長は「申し入れを受けたら対応を検討したい」と話している。(相川康暁、鹿内朗代)