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ユニー「夢屋書店」を縮小 直営6割を他社に移管

 ユニーグループ・ホールディングス(愛知県稲沢市)が、書店事業を大幅に縮小する方針を固めたことが分かった。傘下の総合スーパー会社、ユニーが「夢屋書店」の店名で運営する五十七店舗のうち約六割に当たる三十六店舗について、現在の直営方式から書籍取り次ぎ大手、日本出版販売(東京)のグループ企業に運営してもらうテナント方式に切り替える。

 九月にファミリーマートとの統合を控えるユニーグループは、経営体質の強化に向け事業の見直しを進めている。書店事業の大幅縮小もその一環とみられる。

 夢屋書店の一号店は愛知県岡崎市内に一九八五年に誕生。主にユニーの総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」内で書籍やビデオ・CDを販売している。二〇一五年十月に五十九店舗まで増やしたが、インターネットによる通信販売に押され収益環境は悪化している。

 今回見直しの対象となった三十六店舗は愛知、岐阜、三重、長野、石川、神奈川、埼玉、千葉県などにある。入居企業から賃料を得るテナント方式に五月から八月にかけて切り替える。従業員は継続雇用するものの、夢屋書店の店名は変更される。

 残り二十一店舗のうち十九店舗は、ユニーが「夢屋書店」の店名で引き続き直営する。二店舗の対応は現在検討中とみられる。

 ユニーグループは経営統合に伴い、傘下のコンビニ「サークルKサンクス」をファミマに店名変更する。ホームセンター「ユーホーム」事業からの撤退も決め、八店舗をDCMカーマ(愛知県刈谷市)に売却する。さらに「アピタ」「ピアゴ」の閉店も検討している。

 

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