ここから本文です

PKO着弾、陸自隊員調査 展示説明文外す

京都新聞 3月31日(木)0時10分配信

 陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府福知山市)が南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)宿営地に着弾した銃弾を展示し、「非戦闘地域」の安全や防衛省の情報公開が問われている問題で、防衛省は30日、現地で活動した陸自隊員らを対象に聞き取り調査を始めた。
 福知山駐屯地の上部組織である中部方面総監部(兵庫県伊丹市)広報室によると、銃弾を見つけた隊員が誰か判明していないといい、銃弾入手の経緯が分かる文書の有無も同時に調べている。
 福知山駐屯地は史料館で銃弾を展示し、表示文で「日本隊宿営地に着弾した5・45ミリ小銃弾」と明記。時期は2013年12月16日未明としていた。銃弾は自衛隊が使用したものではなかった。しかし、調査開始を受け、表示文を外したという。銃弾はこれまで通り展示する。
 PKOで自衛隊は「戦闘が行われていない地域」に派遣される。PKO参加5原則は日本がPKOに参加する際、紛争当事者間の停戦合意などが要件となり、それが崩れた場合は即時撤退すると規定している。

最終更新:3月31日(木)8時14分

京都新聞