それでも結婚し、子どもを持つ意義はどこにある?──山本一郎×川崎貴子

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山本一郎さんと川崎貴子さんのお二人が、サイボウズのワークスタイルドラマ「声」を観て、子育てや家庭を巡る環境について語る対談の後編をお届けします。前編で、今の日本では極めて「きわどい」家庭が増えているという認識で一致した両者。

後編ではそのきわどさをどのように乗り越え、家族を再生するべきなのかということに話を進めていきます。そして、育児や介護など様々な困難や悩みが生じる中でも、今の日本で結婚し、子どもを持ち育てることの意義や意味はいったいどこにあるのか? お二人と一緒に考えてみましょう。

社長と副社長が無視しあっている会社って、普通に考えてヤバい

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介護は死んでいく人のために、自分が折り合いをつけるためのもの

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山本一郎さん。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる。統計処理を用いた投資システム構築や社会調査を専門とし、株式会社データビークル取締役、東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員、東北楽天ゴールデンイーグルス育成・故障データアドバイザーなど現任。統計分析や数理モデルを用いた未来予測、効果分析を専門とする。東京大学と慶應義塾大学とで組成される「政策シンクネット」の高齢社会研究プロジェクト「首都圏2030」の研究マネージメントを行うなど、社会保障問題や投票行動分析に取り組む。『ネットビジネスの終わり』 (Voice select)、『情報革命バブルの崩壊 』(文春新書)など著書多数

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川崎貴子さん。1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある

子育てのつらさは一時期、借金してでも使えるものはなんでも使う

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「働くパパ」に焦点をあてたワークスタイルドラマ「声」。主人公は、東京の会社でエンジニアとして働く片岡(田中圭さん)。妻・亜紀子(山田キヌヲさん)との気持ちのすれ違いや、親の看病のために会社を辞めて帰郷した先輩・森嶋(オダギリジョーさん)とのやりとりを通し、いま、共働きで子育てする夫婦を取り巻く環境や困難をリアルに描く



文:荒濱一/写真:谷川真紀子/編集:小原弓佳


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