イギリス王室のバラ戦争はご存知ですか?
名前は聞いた事があるけど・・・という方が多いでしょう。
そこでどんな戦いだったのか?この戦いが導いたイギリスへの大きな意味についてお話しいたします。
気が狂ったイギリス王がバラ戦争の発端
バラ戦争はどんな戦争だったのですか?
イギリスの15世紀に起きた王室の権力争いで、赤薔薇のランカスター家の血筋と白薔薇のヨーク家の血筋が王座を狙い戦ったんだ。
どんな始まりだったのですか?
当時のイングランド王、ランカスター家のヘンリー5世は精神的に弱くフランスとの戦争に敗れたプレッシャーからか気が狂ってしまったんだ。
こんな奴を王にはしておけない!俺が正統な王だ!
とヨーク家のリチャードが王座を狙いました。これは大変と気が狂った王の妃マーガレットは息子を擁立して立ち向かいました。これがバラ戦争の始まりです。
世紀の悪王リチャード現る
その戦いはどちらが勝ったのですか?
ヨーク家リチャードの息子エドワードが王妃のランカスター軍を破り、エドワード4世となったんだ。取り敢えず白バラのヨークが赤バラのランカスターに勝って、その後はエドワード4世、エドワード5世と続いたんだ。そして悪王と言われたリチャード3世がイングランド王になり、白バラのヨーク家の天下が続いたんだ。
しかしリチャード3世は反対派を排除し過ぎ、不満を持った貴族たちがランカスター家を復活させようとある男を擁立しました。その人物は、ヘンリー・テューダーです。
その男、何者か?
ヘンリー何とかは何者ですか?
ヘンリー・テューダーの父は気の狂ったイングランド王ヘンリー5世の異父兄弟で、ランカスター家の復活にかけた最終兵器でした。
その最終兵器は強かったのですか?
イギリス版の天下分け目の戦い
ヘンリー・テューダーとリチャード3世はイギリス版の天下分け目の戦い、ボースワース野の戦いで激突しました。ヘンリー・テューダーが勝利しヘンリー7世としてイングランド王になりました。
やったネ、最終兵器!
この天下分け目戦いはイギリスの歴史にとても大きな影響を及ぼしたんだ!
何ですかそれ!気になります!教えて下さい!
イギリスの歴史を変えた3つのポイント
簡単に3つ説明しよう。
①ランカスター家のヘンリー8世はヨーク家エドワード4世の娘エリザベスと結婚したんだ。これでランカスター家とヨーク家は統一され、イングランドは一つに纏まったんだよ。
②ヘンリー7世の父系の家系はウェールズ王室という由緒ある血筋なんだよ。テューダーという名は祖父オーウェン・テューダーの祖先から来ており、プリンス・オブ・ウェールズに繋がる名門の家系なんだ。
③ヘンリー7世の娘の曾孫はジェームズ6世としてスコットランド王になるだけでなくジェームズ1世としてイングランド王にもなったんだ。
つまりボーズワース野の戦いは、イングランドの統一だけでなく将来イングランドとウェールズ、スコットランドと一緒になる血の繋がりを作るきっかけとなった重要な戦いと言えるんだよ。
天下分け目の戦いというより、未来への「天下統一の戦い」と言えますね。
今日は上手いこと言うなあ~
最後に
さらにヘンリー7世の祖父オーウェン・テューダーの祖先の祖先・・・と辿っていくと・・・その親戚にはイギリス英雄アーサー王に繋がっていきます。こちらも見ていただけると嬉しいです。
今回の内容は、昨年に歴史イベントでお話をさせていた内容をもとに書きました。
一緒にコラボしていただいたローフードの先生に僕の話す内容をイメージしたスムージーを作っていただきました。ランカスターの赤とヨークの白の薔薇をイメージされた芸術的な作品です。食べるのが惜しいくらいで、とても美味しかったです。
ローフードの先生のページです。
最後まで読んでくださり有難うございました。
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