文系心理学の出身ということで、数学音痴なのでしょうか?
それとも、御用学者として、村中氏のように貶めるためには何でもするのか?
彼のツイートを初めて検討しましたが、全く的外れな批判で驚きました。
宮川氏の経歴を見ると、東大の文系心理学、脳科学研究、遺伝子研究と、
統計を活用する分野を経験しているものの、
統計の本質を理解できていないと思わせるツイートです。
https://twitter.com/tsuyomiyakawa/status/714786766310379521
彼は、池田班の研究報告について、統計の多重性補正という点を批判しています。
「多重性」の補正というのは、おおざっぱにいうと、
ひたすらじゃんけんを続ければ、
統計的に有意とされる5%以下の偶然である、
たまたま「5回連続で勝つ」※という現象が起きるので、
ルールに乗っ取った処理が必要という考え方です。
※ 5回ジャンケンをして5連勝するのは珍しいが、
100回ジャンケンをすれば、その中で勝ちが5回続くケースは珍しくない
しかし、この考え方について、まともなテキストが出たのは、
つい20年ほどと最近のことで、彼は学生時代に恐らく基本を学んでいないでしょう。
彼の専門領域である心理、脳科学、遺伝子の分野では、
一流誌ですら、数年ほど前まで、多重性の致命的なミスによる論文が、
多数まかり通っていました。
統計ソフトは使えるけど、統計の基本的考え方を理解できていない人が多い
という悲しい現実があります。
特に、文系の心理学者・脳科学者にはそのような人が大変多いです。
彼もそんな数学音痴の一人であると思われます。
記事に対して多重性を考慮していないと言っているのですが、
そもそも、池田班は、統計的な有意性を主張していないし、
村中氏の記事の中では、間違った考え方とは言え「多重性」に言及しているし、
論旨がむちゃくちゃです。
多重性の「補正」は、複数の仮説について検証する場合には、必ず考慮すべきものですが、
昨年の鹿児島大研究で、特定遺伝子についての仮説がすでに報告されていました。
この時の鹿児島大の研究は探索研究と呼ばれるもので、
当時のデータで議論するには、多重性を考慮した厳しい補正が必要です。
しかし、そもそも症例数も少なく、仮説の域を出ないことは、
池田班も十分承知していると思われます。
そんなデータで有意差を議論することはほぼ不可能、というか無意味です。
次に、信州大のデータは、鹿児島大の仮説に基づいて、
特定の遺伝子の検討を行って、鹿児島大の仮説に近いデータが得られたというものです。
この時は、すでに仮説が絞られているので、
多重性の意味は、鹿児島大の研究と大きく異なります。
それでも、症例数は少ないので、仮説の域を出ないことは資料にも明確に示されています。
また、宮川氏が引用する村中璃子の記事(中村理子+ゴーストライターが関与?)には、
「論文にまとめているから答えられないと言うのであれば、
なぜメディアがいる成果発表会で公表したのだろうか」
とありますが、それを言うなら、
半年前の名古屋調査の生データを公開しろと言うべきでしょう。
そして、ワクチンを推奨するなら、非科学論法ではなく、
科学的に癌を防いだデータと、
不利益を上回る利益があることを示すべきです。
HPVワクチンの利益について、
推進派が科学的な根拠を示したことは一度もありません。
村中氏のWEDGE(雑誌)やWEBの記事といい、推進派のツイートといい、
論旨やポイントがずれた批判を見ると、
おそらく、何らかの組織的な指示が出され、
自分の言葉として理解できぬままに、原稿を書いているように思えてしまいます。
推進派の非科学的なゴマカシは、いずれ法廷で明らかにされることでしょう。
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