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王将「関係断った」、虚偽説明が発覚し上場断念

読売新聞 3月31日(木)7時7分配信

 「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスが、特定の人物と総額約260億円に上る不適切取引を行っていた問題で、王将が東証1部上場を目指していた2010年、上場を支援する証券会社に対し、この人物と関係を断ったとの虚偽説明をしていたことがわかった。

 実際は金銭提供などを続けており、上場目前の12年に両者の関係が東証や証券会社に発覚し、王将は上場断念に追い込まれていた。

 王将が29日に公表した第三者委員会の調査報告書などによると、この人物は福岡市のゴルフ場運営会社の役員(72)。王将は1995~2005年頃、社内手続きなどを経ずに役員側と不動産取引などを繰り返し、約170億円が回収不能になった。取引は、王将創業者の次男である元専務(62)が主導したとされている。

最終更新:3月31日(木)7時52分

読売新聞