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自衛隊“心のケア” 防衛省とパソナグループのただならぬ関係

「契約初年度こそ競争入札で、年間約2500万円でセ社が落札しましたが、翌05年~07年度は随意契約。受注額も増え、年間約5000万円で推移していました」(防衛省事情通)

 実はセ社と防衛省の関係について、07年末に新党大地の鈴木宗男代表(当時・衆院議員)が問題視。政府に再三、質問主意書を提出したことが影響してか、防衛省は08年度に再び入札を実施したが、セ社以外に参加業者がなく、実質随意契約となった。

 問題は翌年度以降の入札だ。09年度に落札したのは「ピースマインド」社。企業のメンタルヘルス対策サービスでは、草分け的な会社だ。受注額は約3097万円で、前年度のセ社の落札額4970万円から大幅減額だった。ところが、翌10年度からピース社が入札を降りると、再びセ社が5040万円で落札した。防衛省は「この間、事業内容や相談内容は変更していない」(広報課)と言うから、同一業務の受注額に約2000万円もの開きが生じるのか、サッパリ分からない。

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