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 行方不明になった埼玉県朝霞市の女子中学生(15)が2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐容疑で逮捕状が出た男が身柄を確保された時に「大変な事件を起こしてしまった」という趣旨のメモを持っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。男が女子生徒に「お父さんは私から借金をしている。借金のかたにあなたを預かる」と言っていたこともわかった。

 男は東京都中野区東中野3丁目、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)。静岡県伊東市で28日未明に、自分で首を切った後、身柄を確保された。メモは静岡県内にある店のレシートの裏にペンで記され「家族に申し訳ない」とも書かれていたという。埼玉県警は事件への関与を裏付けるものとみている。

 寺内容疑者は入院中だが、自分で着替えができ、食事も自分で取れるようになったといい、県警は31日にも逮捕する。