リストラ社員が証言…冷酷非情“パソナ式”首切りの手口
人材最大手パソナの子会社「日本雇用創出機構」が、大手企業の「ローパー(ローパフォーマー)社員」のリストラに関わっていたことが国会で問題視されている。
本紙の調査で、機構が、株主である大手製薬会社のローパー社員のリストラにも関与していた疑惑が浮上した。リストラの対象になった複数の社員が、冷酷なリストラのやり方を洗いざらい本紙に語った。
リストラの舞台となった大手製薬会社は昨年10月、45歳以上の社員を対象に早期退職者を募集。今年2月には、実際に早期退職に応じた社員が数百人だったことを発表。Aさんが自らの体験をこう語る。
「昨年11月ごろから何度となく所属長に呼び出され、面談を受けました。初回は唐突に『会社の将来の業績が不透明になっている』『会社を辞めるのが君のためになるはずだ』『再就職斡旋会社を紹介します』などと言われました。後日、辞める意図がないことを伝えると『前にも説明したじゃないですか! 会社を辞めてください』とハッキリ言われました。私と同じような面談を受けた社員は多かったと思います」