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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

自分ってクールでカッコイイ

自分を知る

感情が湧かない

 

こんな経験ありませんか。

 

これが常態化していませんか。

 

いつも感情的
喜怒哀楽が激しい
感情モンスター
と呼ばれている私でも

 

こんな状態が度々やってくるんです。

 


感情を湧き起こすこと。

 

実はすごく
エネルギーを使い
頭をつかう作業なんです。

 


だから
ちょっとオーバーワーク気味だったり
考えることを怠けすぎたりすると

 

すぐに
感情が湧きづらくなってしまう。

 


感情なんて湧かない方が
冷静になれていいんじゃない?

 

なんて
みなさん思うんじゃないでしょうか。

 


ところが
今言っている
感情が湧かない状態は

 

冷静ともちょっと違うんです。

 

なんていうか

 

私のイメージだと
ふつふつ煮えたぎっているお湯に
ぶあつい蓋をして見えないようにしているだけ
という感じがします。

 


だから

本来、冷静な状態は

すごくシーンとした感じや
フラットな感じを受けるのに

 


感情が湧かないだけの人は
グラグラしているのが分かるし

 

ちょっとした刺激で
蓋がずれたら
沸騰したお湯が噴き出す感じがする。

 


一見

冷静に見える言動も
感情的で
好戦的か回避的。

 

「は?なにが?」
「どうでもいい」
「馬鹿みたい」
「放っておいてください」

 

みたいな感じ。

 


これまた本人の自由ですけど
こんな態度って損じゃないかなー
と思います。

 

本当はもっと
人なつっこかったり
沢山のことを感じていたり
伝えたいこともあるのに

 

疲れて考えられなくて
伝えて傷つくのが耐えられなくて
どんどん
感情を凍らせていく。

 


そうすると
どうしたって
横柄で冷たくて面白くない人間になってしまって

 

人にあまり好かれなくなって
また傷ついていく。

 


それに
感情を湧かせる
心をうごかす作業をしないと

 

心って余計に疲れていくんです。

 

<こころの澱があなたを蝕んでいく>
でも話しましたが

 

感情が湧かなくたって
感じることはちゃんと感じている。

 

心を動かさないことは
感じたことを溜めていくことです。

 

そのため
感情が湧かなくなると
当然
心は病んでいってしまいます。

 

だから私は
人の感情を揺さぶります。

 

感情を押し込めたい人は
これが嫌で嫌で仕方ないよう。

 

でも
私は揺さぶります。

 

心の健康の方が大事ですもん。

 


感情が湧かない状態を
自分冷静カッコイイ
と思っていませんか?

 

それは
全然かっこよくないし
心がまいっていきますよ。