難民の子どもに支援を ユニセフが実話基にアニメ制作

難民の子どもに支援を ユニセフが実話基にアニメ制作
k10010462451_201603310651_201603310651.mp4
内戦が続くシリアなどから国外に逃れる難民が増え続けるなか、ユニセフ=国連児童基金は、難民の子どもたちの厳しい状況を知ってもらおうと、実話を基に短編アニメを制作し、難民の子どもたちへの支援を呼びかけています。
ユニセフは難民の子どもたちを取り巻く厳しい状況を多くの人に知ってもらおうと、シリアから逃れた難民の子どもたちが体験した実話を基に3本の短編アニメを制作し、ホームページに公開しました。
このうち「イビネと枕」という作品は、14歳の少女、イビネさんが、母親とともに枕1つを手に、長い道のりを歩いて避難する物語です。眠りについても、足が生えた砲弾が追いかけてくる悪夢を見て、涙で枕をぬらし、戦火に追われた子どもたちが精神的にも傷ついている状況を伝えています。
また、別の作品は、家族と離れ離れになった13歳のムスタファさんが、避難の途中歩き疲れて、大切にしていたおもちゃも手放してしまい、独りぼっちになる寂しさを描いています。
ユニセフのパロマ・エスクデロ広報部長は、「世界では6500万人以上の子どもや若者が、紛争や貧困のため避難している。この物語は珍しいものではない」と話し、難民の子どもたちへの支援を呼びかけています。