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家族経営の会社にアルバイトの面接に行ってきた

仕事 雑記

仕事頑張ってたら4月から時給を100円上げてもらえることになった。趣味もないし買いたいものもあまりないのでそこまでお金が欲しいわけじゃないけど、生活費が割とカツカツなのでちょっと余裕が欲しいと思い、アルバイトを増やすことにした。突然の出費があると赤字ギリギリはまずい。引き落としヤバイ。とりあえず今の仕事の休日に入れればいいかな〜と思って探したら良さそうなところがあったので応募してみました。

 

 

 

 

 

面接してきたよ

今勤めているところが全国区の結構大きな企業なので、募集ページの株式会社〇〇という字面から小高いビルにでもあるようなビシッとした会社を想像していた。でも実際面接地に行ってみたらマンション?アパート?の一階にある小さな事務所だった。そもそもこの辺小高いビルなんてなかった。住宅街の中にひっそりと構えていたのでちょっと見つけにくくて、迷った。

 

仕事の都合で朝一番に面接をしてもらえることになり、数年ぶりの面接にちょっと、いやだいぶ緊張しつつ、開いてないオフィスの前で待つ。就活生が話していたげっそりトークが頭をよぎったけどもみ消した。肉体労働の仕事だったので、ガテン系の色んなおじさんを想像して待つこと数分。明らかにこちらに向かって歩いてくるヒールの音がする。ヒールの…?

 

何だ?!一体何がくるんだ?!たしか面接はおじさんではなかったか?!想像していた色んなおじさんに即座にヒールを履かせ、どんな野郎がきたって爽やかに挨拶してみせる!頑張れ雲丹!!と意気込んだ瞬間現れたのは

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マダム。

 

 

 

スカーフを首に巻いたオシャレなマダムが目の前に立っている。品のいいおばさまを絵に描いたような女性である。その数倍の体積を想像していた私はあっけにとられて挨拶する時思いっきり噛んだ。いきなり噛んだー!!とか思っている私をよそにマダムは「待った?」とか超フランクな感じで話しかけてくる。デートよろしく今来たとこですと言った。

 

 

コント

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オフィスに通されフッカフカのソファに着席。なんとストーブまでつけていただく。私の想像ではオフィスデスクとオフィスチェアにビシッと座っていかつい面接官と向かい合うはずだった。挨拶の後「お座りください」と言われたら着席する予定がオフィスに入った瞬間「座って座って〜」。何この校長室みたいなソファ…テーブルめっちゃ低い…おせんべいのカンカンとか置いてありそう。とかなんとか思っているうちに面接スタート。希望する時間や給与のことは事前に電話で伝えておいたのでその確認から始まり、現在の仕事のことや雑談、仕事内容の説明、雑談、生活のこと、雑談、雑談、服のサイズ、雑談…あれ…志望理由とか聞かんの…?ていうかもう服のサイズ…?採用…?

 

もう初出勤の日の話とかになっている。ここまで志望理由とか一切喋ってない。そういうのいらない感じ?若干置いてきぼりになりつつ服のサイズを測られていると息子さん登場。そして息子さんも面接に加わったんだけどこっからは完全にコントだった。採寸の結果Mサイズかなということになったんだけどマダムが作業服をいくつか持ってきて、

 

 

マダム「前いた女の子は細身だったのよね〜雲丹さんこれで入るかしら?」

息子「おいい!!失礼失礼!」

マダム「あらっ、ごめんなさい!」

雲丹「エッいや、大丈夫です全然!太ってますので!」

 

 

と何気にデブキャラ扱いだったり、

 

 

マダム「ちょっと待たせちゃった〜、ほら、わたしバスが19分のしかないから…」

息子「知らねえよ!」

雲丹「大丈夫です!」

 

 

とそんなに待ってないのにやたらと気にされてたり、

 

 

マダム「来週の土曜日の出勤時間はねえ、」

息子「日曜日だろ!」

マダム「あ、そうだったそうだった」

雲丹「大丈夫です!」

 

 

いきなり出勤日を間違われたり、というかもう出勤することになってたり、もうなんかひたすら母がボケをかまして息子が突っ込むという親子コントが繰り広げられてついていくのに必死だった。私ほとんど喋ってない。どうなってる。あれよあれよとロッカーを割り当てられ、作業服を試着し、高そうな自転車だからと倉庫内に自転車置き場を作ってもらった。そしていつの間にか決まった初出勤の説明をされて「じゃあよろしくね」の一言をもらって私は面接地を後にした。

 

 

 

 

仕事するのが好きだ

大企業ではない、家族経営の小さな会社特有の距離の近さというか、いわゆるアットホーム感をとても感じる面接だった。面接…だったのか…?私は仕事をするのが好きだけど、一流企業に勤めたいとか正社員になりたいみたいな気持ちはない。かといってこういうことに興味があるからそれを仕事にしたい!というのもない。強いて言えば人に教えるのが好きかなというくらい。仕事は真面目かつ楽しくやりたい。私の思う楽しいとは、真面目にやってそれが認められて、円満な人間関係の中で働けることだ。楽しく働けるのなら別に一流だろうが三流だろうがなんだっていい。社員だろうがバイトだろうがなんだっていい。今回の面接で感じた温度はとても心地がよかった。「見てすぐわかった。真面目な人だ。」と言ってもらった。今までまったく別の会社で頑張ってきたことが、今回の採用に繋がっているんだと思うと、頑張ってきてよかったなと思う。これからも頑張りたいと思える。いいところに出会えたんじゃないかなあ。