外相 来月訪中で調整 高レベル対話実施を働きかけへ

外相 来月訪中で調整 高レベル対話実施を働きかけへ
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岸田外務大臣は来月末にも中国を訪問し、王毅外相と会談する方向で調整を進めていて、日中関係の停滞が指摘されるなか、両国間で合意した高い政治レベルでの対話を着実に実施していくよう働きかけることにしています。
日中関係を巡っては、去年11月の首脳会談で合意した、ことし早い時期の閣僚による「ハイレベル経済対話」の再開や、外相の相互訪問などのめどが立たない状況が続いていて、岸田外務大臣は事態の打開に向け中国を訪問したいとして、両政府が調整を進めてきました。
その結果、両政府は来月末にも岸田大臣が中国を訪問し、王毅外相と会談する方向で具体的な調整に入りました。
会談で岸田大臣は、南シナ海で中国が海洋進出を活発化させていることなどを念頭に、「問題があるからこそ対話を重ねるべきだ」として、両国間で合意した高い政治レベルでの対話を着実に実施していくよう働きかけることにしています。
また、岸田大臣は中国訪問に合わせて、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を務めるラオスやタイを訪れる方向で調整しており、経済や安全保障の分野での連携強化などを巡って、意見を交わしたい考えです。