身柄拘束の男をきょうにも逮捕へ 女子中学生誘拐の疑い

身柄拘束の男をきょうにも逮捕へ 女子中学生誘拐の疑い
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埼玉県朝霞市で女子中学生が連れ去られ、2年ぶりに保護された事件で、静岡県内で身柄を確保され病院で手当てを受けている23歳の男について、警察は留置に耐えられるまで回復したとして、31日にも未成年者誘拐の疑いで逮捕する方針です。
おととし3月、埼玉県朝霞市で当時中学1年の女子生徒が行方不明になり、女子中学生は今月27日、東京・中野区にある寺内樺風容疑者(23)のマンションの部屋から逃げ出し、2年ぶりに保護されました。警察は翌日の未明、静岡県伊東市で首を切って血を流している寺内容疑者を見つけ、身柄を確保しました。
警察はけがの回復を待っていましたが、留置に耐えられるまで回復したということで、31日にも未成年者誘拐の疑いで逮捕する方針です。逮捕したあと、警察は寺内容疑者を埼玉県内の警察署に移し、本格的な取り調べを始めることにしています。
警察の調べによりますと、寺内容疑者はおととし3月、朝霞市で女子中学生に「両親が離婚する。弁護士が保護してくれる」などとうその話を持ちかけて車に乗せ、通っていた千葉大学のそばのマンションまで連れ去った疑いが持たれています。そして、先月、東京・中野区のマンションに引っ越し、女子中学生は寺内容疑者が「秋葉原に行ってくる」と言って外出した隙に逃げたということです。寺内容疑者はこのあと、女子中学生が保護されたというニュースを知り、電車に乗って伊東市に向かったとみられています。
警察は、寺内容疑者が2年にわたって女子中学生を監禁していた疑いがあるとみて、全容の解明を進めることにしています。