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 長野県軽井沢町で先月15日、スキーツアーの大型バスが道路脇に転落し、乗客・乗員15人が死亡した事故で、転落直前の速度が時速96キロだったことがわかった。長野県警が12日、車載の運行記録計の鑑定結果を発表した。現場の制限速度は50キロで、2倍近い速度が出ていたことになる。

 県警は1月20日までに事故車両の検証を終え、車内から走行速度を記録する円盤状の用紙など計4点を押収し、鑑定を進めていた。

 速度を示す折れ線グラフは、時速96キロを示したあとに急降下し、0キロで止まっていた。このため、県警は転落直前時の速度と判断した。

 県警は、現場の下り坂で加速し過ぎたバスが速度超過の状態のまま減速できず、そのまま反対車線側のガードレールに衝突、道路脇に転落した可能性があるとみている。