ワナビ小説講座 第1回です。
この回から読めた人はラッキーストライクですね。
今週のラッキーアイテム、ラッキーカラーを既に手に入れたようなものです。
今回の議題は、
「読み手の頭の中に今何が浮かんでいるか考えながら書いているか?」
です。

さて、私が小説を書いている中で気を付けていることがあります。
1、お説教タイムについて
2、文頭がわかりにくい
3、描写が甘い
4、ですます調
5、神視点、3人称~神視点
6、意外性~クライマックスについて
7、読み手を意識して(どんな気持ちで読者が読んでいるか) 
8、読書をする

これらは、レビューで批評されたものがメインで、主に小説が
理解されていない点をふまえた反省点です。

1、お説教タイムについては、本の中で何かメッセージを伝えられたらという
思いから、文頭、文末に、問題提起の場を設けています。
人によっては、小説の解説、思想の押しつけ、考え方の誘導、
これらは無意味だという方もいますが、 せっかくなので
最近のものには、メッセージを埋め込んでいます。
これは、諸刃の剣で、たしかに読者の印象を悪くする作用も
否定できません。また小説に直接関係ない文章が続くので、
読者を冷めさせてしまう逆効果につながる場合もあります。

2、文頭がわかりにくいことについては、たしかに何が言いたいんだと
お叱りを受けるかもしれません。お説教タイムにもありますが文頭部分、
ここに数個のメッセージを埋め込んでいますので、小説に直接関係ない文章が
たびたび出てくるので、確かに意味不明でわかりにくいかもしれません。

5、 神視点、3人称神視点について。これはメッセージを投げかけるとき、
自分の言葉と、第3者(神)の言葉があり、メッセージを投げかけているのが
1人ではなく、私と第3者(神視点)、ナレーションのような役割を
してる人が小説の中にいるので、読み慣れない人にはちと
わかりづらいかもしれません。マンガでいうところの解説文、テレビでいうところの
ナレーションみたいなものを小説の中に文章として取り入れているわけです。
問題は、ここからです。

7、読み手を意識して、どんな気持ちで今、読者が読んでいるか
そのことを考えているかです。 
「読み手の頭の中に今何が浮かんでいるか考えながら文章を書いているか?」 
です。

小説を書いている人は、主にワンウェイで、
書きたい物を書きたいように書き殴る。そうしてる人が多いと思います。
けれど、最近気づきましたが、読者、読み手を意識して文章を書くようになると
印象ががらっと違ってくるのではないかと思うようになりました。

小説を書きながら、この場面で、読者は何を感じるだろう。
読者が置いてきぼりになっていないか。その対策を文章の前後で
練らなければいけないと思います。
言葉が足りなければ言葉を付け加える。言葉がくどければ言葉を削る。

読書をしていて、ここは少しわかりづらいなとか、ここをもっと
こうしたらこの小説は見違えるようになるのになとか、
そう思う場面は意外と多いものです。
読者の反応をまったく考えず、クライマックスまで突っ走る作家も
多いことでしょう。事実、私も、読者を今まで意識して書くことは
ありませんでした。

もし書きながら、読者の反応を意識して書くことができれば、
小説の出来はまた違ったものになるはずです。
小説を書いていて、なかなか壁を越えられないのは、
ある意味、自分の文章を客観的に見れないからだと思います。
作家として、小説の最初のアイオープナーに出会えない作家は、
おそらく推定ですが7割を超えるのではないかと思います。
事実、私も、まだ、ひと皮むけたという啓示はないです。

どうぞみなさんも、読者を意識して、この文章を付け加えることによって
読者はどういう反応をするだろうと、考えながら文章を書いてみて下さい。
また違った小説が書けるはずだと思います。

小説、エッセイ。これらのものは、何か1つのものを伝えたいが為に
雰囲気作りをし、言葉を重ねるものではないかと思っています。
わたしの伝えたいもの。それは、
「読み手の頭の中に今何が浮かんでいるか考えながら文章を書いているか?」
です。 どうぞみなさんも読者を意識して小説を書いてみて下さい。
良きにつれ悪しきにつれ、なにかしらの反応を得られるはずです。