民進党の山尾志桜里政調会長の資金管理団体「桜友会」が2012年分の政治資金収支報告書に、個人からの寄付の上限額を超える1144万円を山尾氏自身から受けたと記載し、その後訂正していたことが30日、分かった。

 政治資金規正法は個人から政治団体への寄付を1千万円までに制限している。桜友会はうち224万円は山尾氏個人からの借入金で、寄付は920万円と訂正した。訂正は1月14日付。

 また山尾氏が代表を務める愛知県の政党支部が12年分の収支報告書に桜友会から899万円の寄付を受けたと記載したのに、桜友会の収支報告書には423万円分しか寄付した記録がなかったことも判明。政党支部は3月22日付で差額の476万円は山尾氏からの寄付だったと訂正した。

 山尾氏の事務所は取材に「いずれも訂正したが、詳細については事実関係を確認中としか言えない」としている。

 山尾氏は検事出身で衆院愛知7区選出。子どもが保育園に入れない怒りを「保育園落ちた日本死ね」と書き込んだ匿名ブログを取り上げて国会で待機児童問題を追及、注目を集めた。民進党結成時に政調会長に抜てきされた。(共同)