パキスタン テロ受け過激派グループへの軍事作戦へ

パキスタン テロ受け過激派グループへの軍事作戦へ
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パキスタン東部のラホールで起きた自爆テロ事件では、犠牲者の数が69人に上り、パキスタン政府は緊急の対策会議を開き、犯行声明を出した過激派グループへの軍事作戦に乗り出すものとみられます。
パキスタン第2の都市ラホール中心部の公園で27日、男が自爆したテロ事件では、現地からの報道によりますと、これまでに市民69人が死亡し、けがをした人はおよそ300人に上っています。
警察によりますと、およそ9キロの爆薬が使われたということで、事件のあと、国内最大のイスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」につながる過激派グループが犯行を認め、キリスト教の復活祭イースターで公園に集まっていたキリスト教徒たちを狙ったとみられています。
事件を受けて、パキスタンのシャリフ首相は、27日夜、治安維持を担う関係閣僚を集めた緊急の会議を招集して対応を協議しました。パキスタン軍は、犯行声明を出した過激派グループに関する情報の収集を始めていて、近く軍事作戦に乗り出すものとみられます。
パキスタン北西部では、現在「パキスタン・タリバン運動」への軍事作戦が進められていて、今回のテロ事件が軍事作戦に対する報復の可能性もあり、パキスタン政府は過激派対策の見直しを迫られることになりそうです。