ロシアが北方領土に海軍拠点検討 外務省が抗議

外務省は、ロシアのショイグ国防相が、先週北方領土を含む島々に、海軍の新たな拠点の設置を検討していると発言したことを受けて、「北方四島における軍事インフラの強化につながるならば遺憾だ」としてロシア側に抗議しました。
ロシアのショイグ国防相は、今月25日モスクワで開いた軍の幹部を集めた会議で、北方領土を含む島々にロシア海軍の太平洋艦隊の新たな拠点の設置を検討していることを明らかにし、来月専門家による調査団を3か月間現地に派遣する方針を示しました。
これを受けて、外務省の徳田ロシア課長は28日午前、東京にあるロシア大使館のビリチェフスキー次席公使に対し、電話で「ショイグ国防相の発言を懸念している。発言が、北方四島における軍事インフラの強化につながるならば、日本の立場と相いれず遺憾だ」と抗議しました。
これに対して、ビリチェフスキー氏は「日本側の抗議は本国に伝える」と述べたということです。