中国 習国家主席 初めてチェコを公式訪問

中国 習国家主席 初めてチェコを公式訪問
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中国の習近平国家主席が、中国の国家主席として初めてチェコを公式訪問してゼマン大統領と会談し、経済の分野を中心に関係を強化していくことを確認しました。
中国の習近平国家主席は、28日から3日間の日程でチェコを公式訪問しています。1949年に国交が結ばれて以来、中国の国家主席がチェコを公式訪問するのは初めてで、習主席は29日首都プラハの大統領府でゼマン大統領と会談しました。
会談後、両首脳は両国の戦略的パートナーシップ協定に署名し、双方の閣僚などの間でも経済や教育、文化といった幅広い分野で協力協定が結ばれました。共同記者会見で、習主席は「チェコは中国にとってEUの玄関口だ」と述べ、今後、インフラや原子力、金融などの分野で関係を深めていく考えを示しました。
またゼマン大統領も、今回の習主席の訪問で、ことし分だけで950億チェコ・コルナ、日本円で4400億円余りの投資の契約が結ばれることになっていると述べ、成果を強調しました。
ヨーロッパ各国では、経済を中心に中国との関係強化を進める動きが続いていて、特にチェコは、中国政府が去年9月、「抗日戦争勝利70年」を記念するとして行った軍事パレードにEU加盟国として唯一、大統領が出席するなど中国重視の姿勢を鮮明にしています。チェコ国内では人権問題などを指摘して、関係強化を批判する声もありますが、中国もヨーロッパへの足がかりとしたい考えで、両国の関係強化はさらに進みそうです。