北朝鮮の発射物は新型ロケット弾か

北朝鮮の発射物は新型ロケット弾か
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韓国国防省は、北朝鮮が29日発射したのは、新型のロケット弾だったという見方を示すとともに、その性能を誇示するため目標物を設置した内陸部に着弾させた可能性もあるとみて分析を進めています。
韓国国防省は30日、北朝鮮が東部のウォンサン(元山)付近から29日夕方に1発発射し、およそ200キロ飛行して北部のリャンガン(両江)道に落下したのは、北朝鮮がこのところ発射実験を繰り返している新型のロケット弾だったという見方を示しました。また、落下したのが日本海ではなく、北朝鮮内陸部だったことについて、国防省の関係者は、ロケット弾の性能を誇示するため地上に設置した目標物に着弾させた可能性もあるとみて、北朝鮮側の意図についての分析を進めています。
韓国政府は、31日からワシントンで日米韓3か国を含む各国の首脳が出席して、核セキュリティーサミットが開かれるタイミングで、北朝鮮がさらなる挑発を行う可能性もあるとして、監視と警戒を強化しています。
一方、韓国国防省は、来年から5年間の国防計画を発表しました。予算規模は、日本円にしておよそ22兆円で、北朝鮮の挑発に対応する能力を高めるため偵察用の無人機やミサイルを探知する高性能レーダーを配備するほか、北朝鮮国内のミサイル施設などを先制攻撃することもできる防衛システムの構築を目指すとしています。