中国の程永華駐日大使は都内で記者会見を行い、中国でことし９月に行われるＧ２０サミットについて、「日中関係にとっても大きなチャンスになる」と述べ、中国が重視する会議が日中両国の関係改善につながることに期待を示しました。

中国の程永華駐日大使は３０日、都内の中国大使館で定例の記者会見を日本語で行いました。
日中関係を巡っては、安倍総理大臣が２９日、ことし９月に中国で開かれるＧ２０サミットなどに合わせ日中首脳会談を実現できるよう中国側に働きかけていく考えを示しました。
これについて、程大使は、「会議の場でアジアの重要な国としてアジアの振興と繁栄のためともに協力していただきたい。これが中国と日本の２国間関係にとっても大きなきっかけ、チャンスになる」と述べ、中国が重視する会議が日中両国の関係改善につながることに期待を示しました。
ただ、程大使は、「日本側が中国の発展をどう認識するかという不確定要素があるため、関係改善の勢いはまだ弱い。相互信頼を深めるよう中国と日本がともに努力しなくてはならない」と述べ、日中関係の改善には、一層の努力が必要だという考えを改めて示しました。
また、岸田外務大臣の訪中について、程大使は、「日程の調整が進められている」と述べ、具体的な時期について両国間で引き続き調整を続けているとしています。