経営のトピックス-PR-
ネット企業はデジタル化の反面教師、今考えるべきITインフラの全社統一
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
数は相当少ないとはいえ日本でもネットベンチャー、ITベンチャーが誕生し成長してきた。その古株は今や大企業に成長した楽天やDeNAあたり。そして今、消費者向け決済サービスなどで新たな市場を創るFinTechベンチャーが脚光を浴びている。
ベンチャー企業の動向を見て、既存の日本企業のIT部門、SIerなど既存のITベンダーの皆さんは何を思うだろうか。「事業環境の変化に対応する必要があるといえ、どうしたらあんな“爆速”でシステムを改変し続けられるのだろう」。大方の人はそう考え、自分たちのような従来の日本企業とは異質な存在と見ているのではないか。
ベンチャー企業ではアジャイル開発が基本で、開発サイクルは数週間などと極めて短い。しかも各プログラムは現行バージョン、リリース前のテスト段階の次期バージョン、開発中のバージョンなどを同時に管理している。事前には要件が見えず、実際に動かし顧客に使ってもらわないと問題点が見えないから、システム開発がトライ&エラーの連続になるのは仕方がない。
一方、既存企業のIT部門やSIerなどのシステム開発は、今でもウォーターフォール型が主流だ。要件定義などの上流から数カ月、場合によっては1年以上も時間を掛けて、じっくり作る。そんな“スロー文化”で育った技術者には、ベンチャー企業の“爆速文化”は全くの別世界に映るだろう。
だが、その認識は二つの観点で間違っている。一つはありきたりな話。今後は、“普通の”企業もビジネスのデジタル化を推進していかなければならない。特に消費者向けのデジタルビジネスに乗り出せば、ベンチャー企業のスピード感を身に付けるために、アジャイル開発なども習得する必要が出てくる。つまり、もはや別世界の話ではなく、これから赴くべき世界なのだ。
連載新着記事一覧へ >>
- 日立、中途半端なマル情解体の理由 ICT事業統括本部の新設にみる迷い (2016/03/17)
- 景気とIT投資の潮目の変化に注目 「残予算」では見えないデジタルシフト (2016/03/03)
- デジタルを担う技術者は安月給で雇えない 新たなシステム子会社が現実解に (2016/02/18)
- 事業部門とIT部門の“対立”に終止符を打て、第2のIT部門をデジタル化の担い手に (2016/02/04)
今週のトピックス-PR-
ITpro Special
What's New!
Pick Up!
- 対談メディーバ×オープンストリーム
- Azureと連携したプライベートクラウド
- MS平野社長が自ら語るIT活用効果とは
- OSSを活用!選ばれるミドルウエアとは?
- IT部門こそイノベーションの「主役」である
- IT部門が管理しないグループウエア≫詳細は
- ベンダー生き残りのカギはここにある!≫
- デルタ航空やコカコーラに学ぶデジタル経営
- 3つの施策に見える、NECが躍進する理由
- 認証印刷の先へ 紙からの情報漏洩を防止
- BIG-IPでセキュリティPDCAを確立
- 身近に迫るサイバーテロの危険をどう防ぐか
- IoTの可能性を広げるマーケットプレイス
- ITインフラのコスト削減方法に関する調査
- ポケットサイズの「企業の重要資産」とは?
- わずか1行のコードがITインフラを制御可?
- 調査結果が示す!モバイルワークのリスク
- FacebookやアリババがOSSを使う理由とは
- セキュリティ現場は皆がデータ流出経験者?
- 48時間で影響分析完了!? ERP移行の新常識は
- ワークスタイル変革に関する調査
- ワークステーションと高性能PCに関する調査
- コンパクトな複合機がビジネスを変える!
- レノボとニュータニックス、成長市場で協業
- Windows10への引っ越しツール
- 京セラのアメーバ経営を支援するクラウド
- クラウドビジネスの立ち上げを支援します!
- ストレージは今、50年に一度の大変革期に
- “アイデアエコノミー”の時代がやってきた
- 池澤あやかがIBM Bluemix Watson APIを学ぶ