日本に自主防衛促す=核保有「時間の問題」―トランプ氏

2016年3月30日 13時24分 (2016年3月30日 23時59分 更新)
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 【ワシントン時事】米大統領選の共和党指名争いの首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏(69)は29日、CNNテレビの番組で、日本は米国の軍事力に依拠するのではなく、核兵器の保有も含めて自衛隊の機能を強化し、自主防衛にかじを切ることが望ましいとの考えを示した。

 トランプ氏は、大統領に就任した場合に在日米軍を撤退させるかは日本が駐留経費の負担を大幅に増額するかどうかに懸かっていると改めて強調した。一方で「私たちは引き金を引きたくない。私はむしろ日本が北朝鮮に対する防衛力、攻撃力を持つところを見たい」と語った。

 司会者から「欧州やアジアの安定は米国にとっても利益があるのではないか」とただされると、「(巨額の負担により)米国を破産させる。これに値するほど大きな利益ではない」と反論。「日本と韓国が自力で自国を防衛するようになれば、私たちはより裕福になれる」と強調した。

 日韓両国の核武装に関しては「(保有させないのが)米国の政策だったかもしれないが、変えなければならない時がくるだろう」と主張。「(両国は)いずれにせよ(核兵器を)保有し始める。時間の問題にすぎない。彼らは北朝鮮におびえている」と独自の主張を展開した。 

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