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O157後遺症で堺の25歳女性死亡 96年集団食中毒

朝日新聞デジタル 3月30日(水)14時47分配信

 堺市は30日、学校給食が原因で1996年夏に起きた病原性大腸菌O(オー)157による集団食中毒の後遺症で昨年10月、堺市北区の25歳女性が亡くなったと発表した。腎性高血圧を原因とする脳出血が死因だったという。発症当時、女性は小学1年で、19年間、経過観察による通院などを続けていた。

 96年の集団食中毒では9千人以上が発症。翌年までに7~12歳の3人の女児が死亡した。

 市によると、女性は96年7月、堺市中区の小学校で給食を食べ、O157の感染により溶血性尿毒症症候群(HUS)にかかり、腎臓の機能が低下した。60日間入院したが、その後も高血圧の症状が悪くなった。中学生だった2004年、HUSを起因とする腎性高血圧と診断され、降圧剤を服薬していた。

朝日新聞社

最終更新:3月31日(木)0時10分

朝日新聞デジタル