ミャンマー新政権 スー・チー氏が4閣僚を兼務
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今月末に発足するミャンマーの新政権で、憲法の規定で大統領に就任することができなかったアウン・サン・スー・チー氏が、外相など4つの閣僚ポストを兼務することが決まりました。
ミャンマーの議会は24日、最大政党のNLD=国民民主連盟が提案した閣僚名簿を承認しました。
それによりますと、スー・チー氏は外相と教育相、それに電力・エネルギー相と大統領府相という4つの閣僚ポストを1人で兼務することになりました。
外相は、軍司令官と大統領などからなる国防治安評議会に参加できるため、スー・チー氏としては、依然、強い政治的影響力を保持している軍との協議で、指導力を発揮したいというねらいがあるとみられます。
また、教育問題を巡っては、去年、学生の大規模な抗議デモが起きているほか、電力問題についても、ミャンマー北部で中国政府が進めようとしているダム建設計画に対して住民の反対運動が広がっています。
スー・チー氏は4つの閣僚を兼務することで、新政権にとって難しい対応を迫られる問題の多くをみずから取りしきる姿勢を示していますが、党内の人材不足も露呈することになりました。
さらに、財務相を巡っては、NLDが指名した経済担当の元官僚の経歴について、博士号を取得したとするアメリカの大学が実際には存在しないことが地元紙で報じられましたが、24日の議会では何も質問が出ることなく承認されました。
それによりますと、スー・チー氏は外相と教育相、それに電力・エネルギー相と大統領府相という4つの閣僚ポストを1人で兼務することになりました。
外相は、軍司令官と大統領などからなる国防治安評議会に参加できるため、スー・チー氏としては、依然、強い政治的影響力を保持している軍との協議で、指導力を発揮したいというねらいがあるとみられます。
また、教育問題を巡っては、去年、学生の大規模な抗議デモが起きているほか、電力問題についても、ミャンマー北部で中国政府が進めようとしているダム建設計画に対して住民の反対運動が広がっています。
スー・チー氏は4つの閣僚を兼務することで、新政権にとって難しい対応を迫られる問題の多くをみずから取りしきる姿勢を示していますが、党内の人材不足も露呈することになりました。
さらに、財務相を巡っては、NLDが指名した経済担当の元官僚の経歴について、博士号を取得したとするアメリカの大学が実際には存在しないことが地元紙で報じられましたが、24日の議会では何も質問が出ることなく承認されました。