北朝鮮 “固体燃料ミサイルエンジンの燃焼実験”
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北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記の立ち会いの下、「固体燃料ミサイルエンジンの燃焼実験が行われた」と伝え、弾道ミサイル開発を推し進める姿勢を誇示しています。
24日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン第1書記の立ち会いの下、「大出力の固体燃料ミサイルエンジンの燃焼実験が行われ、成功した」と伝えました。
実験は、新たに設計したエンジンの構造の安定性と推進力の評価が目的だとしていて、掲載された写真には横倒しの状態の噴射口から炎が吹き出ている様子が写されています。キム第1書記は「実験の成功で弾道ミサイルの威力をさらに高められるようになった」と述べていて、弾道ミサイルのエンジンの燃焼実験だったとみられます。
北朝鮮はミサイル燃料に主に液体燃料を使用していることが知られていますが、ミサイル技術に詳しい専門家によりますと、燃料注入に時間がかかる液体燃料に比べて、固体燃料は扱いが容易なため発射準備に時間がかからず、ミサイル発射の兆候が探知されにくい特徴があるということです。
北朝鮮としては、弾道ミサイル開発を推し進める姿勢を誇示することで、現在、合同軍事演習を行っているアメリカと韓国に対するけん制を強めるほか、ことし5月に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会に向けて、キム第1書記の威厳を高めるねらいもあるとみられます。
実験は、新たに設計したエンジンの構造の安定性と推進力の評価が目的だとしていて、掲載された写真には横倒しの状態の噴射口から炎が吹き出ている様子が写されています。キム第1書記は「実験の成功で弾道ミサイルの威力をさらに高められるようになった」と述べていて、弾道ミサイルのエンジンの燃焼実験だったとみられます。
北朝鮮はミサイル燃料に主に液体燃料を使用していることが知られていますが、ミサイル技術に詳しい専門家によりますと、燃料注入に時間がかかる液体燃料に比べて、固体燃料は扱いが容易なため発射準備に時間がかからず、ミサイル発射の兆候が探知されにくい特徴があるということです。
北朝鮮としては、弾道ミサイル開発を推し進める姿勢を誇示することで、現在、合同軍事演習を行っているアメリカと韓国に対するけん制を強めるほか、ことし5月に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会に向けて、キム第1書記の威厳を高めるねらいもあるとみられます。
韓国国防省「内外への誇示が目的」
北朝鮮の国営メディアが、固体燃料を使ったミサイルエンジンの燃焼実験が行われたと伝えたことについて、韓国国防省のムン・サンギュン(文尚均)報道官は24日の記者会見で、「北朝鮮は、核とミサイルの開発の進捗(しんちょく)状況を内外に誇示しようとしたものと判断している」と述べました。そのうえで、今月7日からアメリカ軍と韓国軍が行っている合同軍事演習へのけん制や、北朝鮮でことし5月に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会に向けた国内向けのアピールだという認識を示しました。
そのうえで、ムン報道官は「われわれは、北朝鮮が固体燃料を開発すると予測していたし、それに対する対応策も準備している」と述べ、北朝鮮をけん制しました。
また、今月28日から、日本の海上自衛隊の幕僚長らが韓国を訪問し韓国軍の幹部らと会談を行い、軍事交流や友好の促進について意見を交わす予定だと明らかにしました。
そのうえで、ムン報道官は「われわれは、北朝鮮が固体燃料を開発すると予測していたし、それに対する対応策も準備している」と述べ、北朝鮮をけん制しました。
また、今月28日から、日本の海上自衛隊の幕僚長らが韓国を訪問し韓国軍の幹部らと会談を行い、軍事交流や友好の促進について意見を交わす予定だと明らかにしました。